本校は、平成30年度に文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けました。この事業は、「将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等をスーパーサイエンスハイスクールとして指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を行う」(文部科学省ホームページより)ものです。
令和2年度 福井県立高志高等学校 SSH課題研究発表会
化学系企業研修を実施しました
令和2年12月24日(木)に、日華化学株式会社で化学系企業研修を実施し、1・2年生の希望者15名が参加しました。
研修内容は以下のとおりです。
〇施設見学
社員同士や社外の人たちとの交流が自然に生まれ、そこから自然とイノベーションが起きるよう、随所に工夫を凝らした社屋について学びました。
〇界面活性剤についての講義
界面活性剤については、参加した生徒のほとんどが、まだ履修していない状況でしたので、先ずは界面活性剤の基礎について分かり易く御指導いただきました。
〇実験実習
日華化学で行われているシャンプー開発の手法について学んだあと、シャンプー作りに挑戦しました。用意されたシャンプ―やエキスの配合具合によって、洗髪後の髪質の仕上がりを決めることができるため、生徒たちは慎重に考えながら配合していました。
出来上がったシャンプーは自宅に持ち帰り、頭の右半分を普段使っているシャンプーで、左半分を今回作ったシャンプーで洗い分け、髪質の違いを確かめるという宿題が課されました。
SSH講演会を開催しました。
12月7日(月)に、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志先生を講師に、「バーチャルリアリティでデザインする未来の自分と社会」のテーマでSSH講演会を開催しました。初めてのオンライン開催となり、生徒は各教室で視聴しました。自分のスマートフォンで講師の先生とリアルタイムでつながり、コメント等のリアクションを先生に送るなどして、アクティブに講演に参加しました。バーチャルリアリティ分野の最先端の研究内容や将来性などについて、様々な実例を見ながら学ぶことができました。
令和2年度 福井県合同課題研究発表会(二次案内・発表参加募集)
統計学研修を実施しました(KoA-R・Ⅰ)。
11月13日(金)に、滋賀大学データサイエンス教育研究センターから中川雅央先生をお招きして、統計学研修を実施しました。研修では、主に以下のことを学びました。
・数字はウソをつかないが、見せ方でウソをつくこともできる。
・母集団と標本(サンプル)という概念を持つことが必要である。
・誤差には偶然誤差と系統誤差の2種類がある。
・サンプルサイズはできるだけ大きくする必要がある。
・「データ」は人間の解釈・記述的分析で「情報」に、「情報」は蓄積・体系化・予測的分析で「知識」に、「知識」は交流・経験・規範的分析で「知恵」になる。