「令和6年度SSH研究機関研修」を実施しました

 8月1日(木),2日(金)の両日にわたり,最先端の科学技術や研究の現場に触れ,科学的知識や科学研究に対する理解・興味関心の向上を図るため,希望した生徒28名が関西地方でのSSH研究機関研修に参加しました。

 1日目の最初の訪問先である「神戸大学工学部/工学研究科」では,全体説明を受けた後,機械工学専攻 浅野等 教授の研究室,情報知能工学科 滝口哲也 教授の研究室,建築学科 田中剛 教授の研究室,応用化学専攻 松山秀人教授と吉岡朋久教授の案内のもとで先端膜工学研究センター内の研究室を訪問しました。各研究室での取組について大学教員や大学院生から説明を聞いたり,実験設備の見学を行ったりし,研究内容についての理解を深めるとともに,国際学会での発表や大学生活についての話も聞かせていただき,大学入学後の研究のイメージを膨らませました。

 次に訪れた「神戸海洋博物館・川崎ワールド」では,展示物の観察や体験型研修を通して,海洋の歴史や日本の産業,自動車や航空機などの製造プロセスや革新的な技術を学びました。

 ホテルでは夕食後に,グループごとに1日目の事後研修,2日目の事前研修を行い,レポートにまとめたことを報告し合いました。

 2日目の午前は「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を訪問しました。甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災の教訓の継承と発信の拠点となる本施設での見学,阪神・淡路大震災を経験された方との対談を通して,地震や津波,風水害などの自然現象についてそのメカニズムや自然災害との結びつきを学びました。

 午後からは,「理化学研究所 計算科学研究センター」を訪問し,世界最高水準のスーパーコンピュータ『富岳』を見学しました。生徒から研究者への質問が途切れることなく,30分予定していた質疑応答を1時間御対応いただき,意欲的に先端研究への理解を深めました。

 2日間を通して,大変密度の濃い研修となりました。これからの課題研究活動などに活かすとともに,将来的に大学院への進学や研究者・技術者を目指すきっかけとなることを期待しています。参加生徒全員がグループで作成する研修レポートは,学校祭2日目の文化祭で展示予定です。