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校長あいさつ

 高志中学校のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。

 福井県立高志中学校は、高志高等学校との併設型中高一貫校で、2015年4月に開校し、2024年の本年度には10年目を迎えました。この春に第4期生が高志高校を卒業したばかりで、歴史や伝統はこれから生徒たちが創っていくまだまだ新しい学校です。生徒たちは日々、最大で5歳の年齢差がある高校生と同じ校訓、校章、校歌のもとに同じ校舎で学び、将来の夢に向かって成長しています。
 さて現在、AI(人工知能)、ビッグデータなど、科学技術の進展は我々が経験したことのないスピードで進み、それに伴う新たな仕事やサービスが次々と生まれています。私たちも新しいスキルに対応しなければならない状況が目の前で繰り広げられ、生まれたばかりの人気の職業でさえも、あっという間に消え去ることも起きています。生徒の皆さんが活躍する時代には、一つの仕事に就いて定年退職までというようなことができる人は、ほぼありえないことかもしれません。
 しかし、この高志中学校の中高一貫教育で育つ生徒の皆さんはこの荒波を乗りきることが出来ると考えています。その理由は大きく2つあります。
 一つは教育活動内容の充実です。まず、高校入試を経ずに高志高校へ進学できるため、通常の中学生が必要な高校入試対策の時間を、より幅の広い活動、よりレベルの高い学習に充てることができます。例として、中学校修了時に自分の考えを論文にまとめる科目や、英語で議論する科目など、進んだ探究的な学びをしています。そして、「高志学」の授業では、様々な視点から研究した内容を発表するなどの学習を通して、地域社会や世界の諸問題について考えたり未来の創造につながる課題を解決したりするために必要な思考力・判断力・表現力等を養っています。
 また、中学校で学ぶ内容と関連した高校の学習内容を合せて、効率的に学習することができます。このような効率的な学習に加えて、7限目の授業を活用することで通常の中学校課程より3年間で350時間の授業時間を増やし、中学3年次には高校の数学や理科の一部を学習します。
 もう一つは、内面的成長の促進です。高校生の先輩に自分の近い将来の姿を重ね、その姿を目の当たりにすることで、中等教育6年間で何に取り組むのか、いかに過ごすべきなのかなどを見つけることができます。高校生の「憧れの先輩」を見つけ出すことは、飛躍的な成長を可能とする原動力になります。
 このため高志中学生は、学校行事等でも自らが企画・運営を行うなど自立した主体的な活動を展開し、昨年度は4年ぶりに3年生のシンガポール研修も復活し、独自の研修内容を実施しました。また、小学6年生対象の説明会でも、学校生活に関する説明や質問会を中学生自身が取り仕切りました。この姿勢は今後も引き継がれるでしょう。
 このように、何が起こるか予測困難な時だからこそ、生徒は「自分で考え、自分で決めて行動する」ことを数多く経験し、新たなことに取り組みながら様々な課題の解決に果敢に立ち向かっていける人に成長してほしいと願っています。

福井県立高志中学校長 濵田 敏功

校長プロフィール

1966年4月生まれ。1989年福井県立高校教諭として採用、藤島高校、武生東高校、羽水高校等で勤務。2022年4月から現職。

校長メッセージ