「SSH発生生物学実習」を実施しました

 1月7日(土)、8日(日)の2日間、仁愛大学にて同教授の西出和彦先生による「発生生物学実習」を実施し、高校1・2年生の11名が参加しました。

 ホヤの初期発生において、遺伝子の働きによって細胞の特徴が決定する仕組みを、筋肉細胞においてのみ働くアセチルコリンエステラーゼの遺伝子に注目し、その遺伝子がいつ転写され、いつタンパク質に翻訳されるのかについて調べ、発生運命の決定機構について洞察することを目的としました。

 参加した生徒からは、「実験は長時間とても集中力のいる大変な操作でした。しかし、サンプルが完成したときは達成感がありましたし、それを使って考察することに、とてもやりがいを感じました。また、答えのない問題に取り組んでいくことの心得も学びました。」、「研究において、仮説が立証できた時だけでなく、上手くいかなかった時に試行錯誤していくことも楽しみの一つであることを、今回の実習を経て気づくことが出来ました。」などの言葉が聞かれました。

 実験、観察、ディスカッションを通して、動物の初期発生過程における細胞の分化と遺伝子の発現との関係を考察するだけでなく、科学的な態度や研究の進め方などについても考えさせられる貴重な実習となりました。