第3学年第2回土曜特別授業が開催されました。

 10月26日(土)、第2回の土曜特別授業が開催されました。
 灘中学・高校の田中先生からは、「無限とパラドックス」と題した数学の授業がありました。連分数を無限に続けると黄金比と呼ばれる値になることや「無限に客室がある満室のホテルに1人追加で泊めさせることができるか」など、例題を解くことを通じて「無限」の概念を具体的に考えることができる内容でした。生徒からは、「無限の中にも大小があることが面白かった。無限について考えることは難しかったが、理解できたときの気持ちは忘れることができない。数学の世界の広さを知って、ますます数学が好きになった」「自然数の個数と有理数の個数が同じだとは直感的には思わなかったが、先生の説明を聞いて納得することができた」といった感想がありました。
 また、東京学芸大附属高校校長の大野先生からは、「高校・大学での科学の考え方(2) エネルギーを考える」と題した理科の授業がありました。鉄球の振り子とピンポン玉の振り子をそれぞれ消しゴムにぶつける実験から、エネルギーには重さと速さ、さらには温度も関係していることや、ゆで卵の実験から、温度と仕事、エネルギーの関係性などを考える内容でした。生徒からは、「人間はエネルギーや電気を使用しなければ生きていけない。今回の授業を通して、熱エネルギーを何らかの方法で使用できる技術ができるといいと思った」、「減りたいエネルギーと増えたいエントロピーの綱引きが温度で決まり、氷や水蒸気、水に変化することにも大きくかかわることなどを知ることができた」といった感想がありました。