平成29年度高志中学校1年生「高志学」宿泊研修が行われました
5月16日(火)から18日(木)の3日間、宿泊研修を実施しました。
研修先は若狭三方縄文博物館(若狭町)、福井県里山里海湖研究所(同)、福井県海浜自然センター(同)、そして宿泊先は福井県三方青年の家でした。「調べ・考え・理解する ~ふるさと大好き 高志中学生~」のテーマのもと、嶺南の歴史・文化・自然について学ぶと共に、仲間の和も深まった研修になりました。
【1日目】
里山里海湖研究所研修Ⅰ 「水月湖の年縞について」
研修最初のプログラムは、三方五湖の一つ、水月湖に見られる「年縞(年ごとの堆積物が積み重なって縞模様を形成する現象)」について学びました。世界的にも年縞が存在する湖は貴重であり、水月湖のどのような環境がそれを作り出したのかについて生徒は興味深そうに聞いていました。また、質問タイムでは、「炭素14法について」や「年縞にできた大きな隙間について」などたくさんの質問が出ていました。
里山里海湖研究所研修Ⅱ「水月湖の塩分濃度観測実験」、「野鳥観察」
この研修では、2つのグループに分かれ、それぞれ研修を行いました。「水月湖の塩分濃度観測実験」では、研修Ⅰで学んだ水月湖の塩分濃度分布を実際に再現する実験を行いました。色づけした塩水と真水がすぐに混ざらず二層になる様子に生徒からは驚きの声が上がりました。「野鳥観察」では、野鳥の会の方々から三方湖周辺で見られる鳥や生態系について説明していただき、実際に湖畔を巡り野鳥を観察しました。「オオヨシキリ」という鳥が水面でけんかをしているという、とても珍しい光景を目の当たりにすることができました。
カレー作り
夕食はグループごとに分かれてでカレーを作りました。どのグループもすばらしい手際の良さでおいしいカレーを完成させました。
夜には自学自習タイムとして、考査に向けた自主学習に取り組みました。どの生徒もとても集中して学習に取り組んでいました。
【2日目】
里山里海湖研究所研修Ⅲ「三方五湖の生き物」
三方五湖は湖ごとに淡水と海水の濃度が異なることが生物の多様性つながったことや、特定外来種の問題、水田を利用した稚魚育成プログラムなど、三方五湖の生物を取り巻く様々な取り組みについて学びました。
里山里海湖研究所研修Ⅳ「三方五湖 とりかた、食べかた、祈りかた」
三方五湖伝統の食文化やこの地域特有の漁の方法、豊漁を祈願する祭りについて学びました。水深が深い水月湖で行う底引き網や一人でボートを操りながら魚を捕る「叩き網漁」など、環境を利用して生活してきた先人の知恵と祈りの歴史を知ることができました。
個人レポート作り
これまでの研修でメモしたノートやパンフレットを用いて、個人レポートを作成しました。
若狭三方縄文博物館研修「土笛づくり」「博物館見学」「火おこし体験」
グループごとに3つの活動をローテーションしながら取り組みました。土笛づくりでは、粘土に縄文時代でも用いられていた貝殻や網を用いて模様を入れていきました。火おこし体験では、ひもの回転を利用して種火を起こすことに挑戦しました。
ポスター作り
2日間の研修のテーマごとに6つのグループに分かれて、テーマにそったポスターを作りました。イラストや模型を盛り込んで分かりやすく人目を引きつけるような紙面作りを行いました。
学年エンカウンター
各クラスの実行委員が企画した3つのゲームを、司会進行も全て生徒だけで進めました。どの組のゲームもとても盛り上がり、クラスの和、学年の和がさらに深まりました。
【3日目】
海浜自然センター研修「館内見学」「磯の生き物観察」
海浜自然センターでは、館内見学に加え、実際に入り江に行き、岩場にいる生き物を観察しました。潮だまりにいる貝やウニ、カニなど、たくさんの生物を実際に捕まえて間近で観察することができました。