平成28年度 1月集会での話(H29年1月10日)

みなさん、おはようございます。この冬休みはどうでしたか。各自、新年の決意をしたことと思います。気持ちを新たにこの一年を過ごしてほしいと思います。
また、冬休み前には、家族と家族以外の人に何かを1つしてあげてほしいとお願いしましたが、皆さんはそれぞれ何をしましたか。人のために何かをすること、今後も念頭に置いて欲しいと思います。

さて、前回の集会では10月以降で印象に残った3つのこととして、熊本の高校や中学校の話と、失敗は挑戦している証だからどんどんチャレンジをという話をしました。今日は3つ目の話をします。それは、コマツの野路会長と伊藤忠商事の小林会長の講演を聴く機会がありましたが、そのお二人の話についてです。コマツは油圧ショベルやブルドーザなどでコマツの文字を見たことがあると思いますが建設機械などを製作している会社です。建設機械以外にもコマツにはたくさんの商品がありますが、コマツの建設機械は世界中の多くの国で働いていますから世界的に有名な日本企業の一つです。また、伊藤忠商事はドールやファミリーマート、アディダスなど皆さんが知っているブランドを多く持つ大手総合商社の一つで、昨年度は最終利益で日本の総合商社でトップとなりました。
実はお二人とも福井県の出身ですが、コマツの野路会長は本校で、伊藤忠商事の小林会長は大学で先生や学生にお話をされました。当然講演に際して事前打合せをしていませんがよく似たことをおっしゃったのです。業種が違ってもトップに立つ方は同じことを思うのだと感じました。お二人のお話しの共通点のうち4点をここで紹介します。

1つ目。誰かが何とかしてくれるだろうではいけない。自分がどうするかが大切である。
2つ目。人の言うことを信用しないこと。自分でデータを見て、自分で考えることが大切であること。そして、当事者意識を持って課題を解決すること。その際、自分、そして、福井の強みを知ることが大事であること。
3つ目。リーダーになれる人は人間性を磨く人である。そして、失敗を数回している人。失敗をしたことがない人はダメ。失敗をすればするほど人は成長すること。
4つ目。野路会長の言葉をそのまま言うと、「諦めると癖になる」こと。

3年生はこれからセンター試験を迎え、その後、私立大学や国公立大学の2次試験に向かいます。高校2年生から中学校1年生の皆さんは、勉強、部活動、学校行事に頑張ってほしいと思いますが、皆さん、失敗を恐れず、そして諦めることなく取り組んでください。

今日の話はこれで終わります。