開成中学校・高等学校の柳沢校長先生が来校されました

11月20日(火)、開成中学校・高等学校の柳沢幸雄校長をお招きし、中学生に講演いただきました。

冒頭で「なぜ、皆さんは学校に行くのか」と問いかけがありました。その答えを見つけようと、生徒たちは約50分間の講演を真剣に考えながら聞いていました。

柳沢先生は、集団の中で活動しながら多くの知識を得るとともに、他人との意見の交換・共有の中で互いを高め合う場が学校であるとし、①知識の習得を通じて学問の学び方を身につける授業、②自分の好きな活動を通じて個性を際立たせる部活動、そして、③多様な意見から合意に至らせる議論を通して社会性を磨くための学校行事、これら3つの活動により自主性や自律性を育んでいってほしい、と学校の意義を強調しました。

また、6歳もの年齢幅があるからこそ、「後輩は憧れの先輩を見つけて師・手本とし、先輩はかつて自分たちが面倒を見てもらったように後輩に勉強や課外活動について教えることができる。」と、中高一貫ならではの上下関係についても触れ、「先輩を慕う心、後輩に優しく接する心が生まれ、信頼関係ができあがると、よりよい伝統につながっていく。」とお話されました。

 

開校4年目の本校が、新たな歴史、伝統を築きあげていくための大きなヒントを、生徒たちは感じ取っている様子でした。

 

 

生徒の感想を一部掲載します。

 

「自信をもって自分に接することの大切さを学んだ。学校は集団をつくり、人になじむ場である。その中で、僕たちは自己をつくっていると思う。そして、自信が生まれ、社会的集団にとけこんでいけると思う。これからもっと自信をもって、さまざまなことに取り組んでいきたい。」

 

「学校に行く意味や、学校で学べること、学ぶべきものについて知ることができた。集団の中で生活するのは大変だけれど、その中で自分の得意分野をのばして、自分らしく生きられるよう、自分に自信を持てるようにしたい。授業、部活動、学校行事などを先輩後輩で協力して行うことで、いろいろな知識を身につけ、定着させていきたい。いい学校になるように、後輩には優しくしたい。」

 

講演の様子